暇な時は絵を描く
邦ロック(特にオルタナ)好き
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ハイジは激怒した。前歯が取れたのである。
スカスカになった風通しの良い口内を爽やかな春の風が通り過ぎる。
その爽やかすぎるミントのような春風は知覚過敏のハイジにとっては大打撃だった。
思わず放屁したくなるほどの刺激。
それに悶えながらもハイジは思い切り眉間にシワを寄せ、瞳を強く閉じ、歯をくいしばることで耐え抜いた。
しかし横で見ていたクララはその隙を見逃さなかった。手についた松葉杖の片方を軽く持ち上げるとハイジの尻穴を目掛けて突き刺すと、ハイジは絶叫を繰り返しながら苦痛に更に顔をゆがめた。
アルプス山脈に声を響かせながら、口内に広がる爽やかな春風とともにハイジは空の彼方へと消えて行った。